相続の種類 : 記事一覧
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【コラム】相続放棄・・借金(負債)の方が多い場合にとるべき手段

2009/07/15
【どんなときに相続放棄をする必要があるのか?】
相続では、財産だけはなく、借金(負債)も引継ぎます。
そのため、相続した後に、引継いだ債務の支払に追われるということもあります。
このような場合、相続人が、「相続しない」という手続きをすることで、相続を拒否できます。
これを相続放棄といいます。

相続放棄によって、借金をたくさん残して亡くなった被相続人の義務を受け継がなくて済みますが、反面、プラスの財産もマイナスの財産もすべて相続しませんから、家はもらうけど借金は払わないというような事は出来ません。

【相続放棄の玉突き現象】
相続放棄すると、放棄をした人は、はじめから相続人ではなかったことになります。
例えば、父親が死亡して、息子達全員が相続を放棄した場合、父親の両親がいる場合には、その人達が相続することになります。
この両親全員が相続放棄すると、今度は父親の兄弟が相続することになりますので、借金(負債)が多い遺産相続では、法定相続人全員で相続放棄をする必要があります。

【相続放棄の手続きは?】

法律相談の際に、「相続放棄をした」と説明する相談者の話をよく聞いてみると、相続人の間で遺産をいらないと言っただけだというケースがよくあります。
これは「事実上の相続放棄」といって、法律に規定のある相続放棄とは違いますので、このような場合には、被相続人の借金が残っていれば、債権者に支払いをしなければならなくなります。
債権者に対して借金(負債)を支払いしなくてすませるためには必ず、法律上の「相続放棄」をする必要があります。
法律上の「相続放棄」のためには、相続があったことを知ってから3か月以内に、家庭裁判所にきちんとした申し立てする必要がありますので、この点はくれぐれもご注意下さい。

【借金が多いかどうかがわからない場合には・・】
相続人であることが判明したが、プラスとマイナスの財産のどちらが多いのかわからないという場合、財産調査が必要です。
しかし、財産調査に3か月以上かかる場合、相続放棄期間が経過してしまいます。
このような場合には、放棄をする期間を延長(これを熟慮期間の伸長といいます)することができます。
この場合も、相続放棄と同じく、家庭裁判所に、具体的な必要性を説明して申立てする必要があります。
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://www.osawalaw.com/
 
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【コラム】限定承認の手続きについて

2009/07/08
【限定承認手続きとは】
「亡くなった方(被相続人)の財産を受け継ぎたいけれども、借金がいくらあるのかわからないので、迷っている。」
このような相続人の迷いを解消するために、民法では、「限定承認」という制度を設けています。
この「限定承認」は、簡単にいうと、被相続人の不動産、預貯金などプラスの財産の価額の限度でのみ、借金などマイナスの財産を引き継ぐという制度です。

例えば、相続する資産が1億円(不動産、預貯金等)あるが、借金がいくらか判明しない場合、1億円の限度でのみ借金を受け継ぐという制度です。限定承認をしておけば、後から借金が4億円だとわかっても、1億円の限度でのみ責任を負えばよいので、相続によって相続人の資産状況が有利、不利になることがないのです。

【限定承認の手続き】

しかし、一見便利に思えるこの限定承認は、実際にはあまり活用されていません。
というのも、
① 相続を知って3か月内に家庭裁判所に手続きする必要があること
(但し、3ケ月以内であれば延期の申立ができます)
② 相続人が複数いる場合、全員揃って限定承認する必要があること
③ 財産目録の作成や債権者等への公告、配当弁済(※簡単な説明を追記)という煩雑な手続きが必要であること
等から、うまく活用できるケースが少ないのです。

【類似の制度について】
相続を機に、故人の借金を清算してしまいたい場合には、次のような制度も利用でき、これらの方法でも相続問題の一挙解決に結びつくこともあります。
① 弁護士が債権者と交渉して債務を清算したり、減額交渉する「任意整理」
② 破産手続を利用して債務を清算する「相続財産の破産」
従って、遺産の財産と債務の現況がどうしてもわからないというような場合には、早期に弁護士等と相談され、複数の解決手段のうち、どの手続きがベストであるのかを、よく考えて選択されるといいでしょう。
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【コラム】単純承認

2009/07/01
相続人が、被相続人(死んだ人)の権利義務を全て引き継ぐことを単純承認といいます。単純承認した場合、プラスの財産(権利)もマイナスの財産(義務や債務)もすべて引き継ぐことになります。

単純承認するためには、特別の手続きは不要です。相続人が自分に相続が開始したことを知ってから3ヶ月の間に相続放棄・限定承認の手続きを取らなかったときや遺産を処分したりしたときには、それで単純承認したことになります。

ただ、単純承認ということは、プラスの財産とともにマイナスの財産も引き継ぐわけですから、被相続人の財産を取得した後に、もし、貸金業者や取引先から、被相続人の多額の借金を請求された場合、「借金を知らなかったから」といって相続を撤回することは非常に困難になり、結局、借金の支払いをしなければならなくなります。
そのため、単純承認する前に、相続財産に借金などのマイナスの財産もあるかどうかを十分に調査し、財産より借金等の債務が多いような場合には、相続放棄の手続きをする必要があります。

もし、遺産に、財産がある一方で借金もあってそれがいくらかわからない場合には、弁護士に相談されることをお勧めします。弁護士なら調査時間が足りないような場合には、本来は3ケ月の相続放棄の申立期間を裁判所に申立てした延長することも可能ですし、債務があると思われる相手先に調査をかけ、相続放棄をするかどうかのアドバイスもしてくれます。

最後に、相続放棄した場合でも、あとで相続財産を取得したり隠したりしていたことが判明した場合には、相続を承認したものと見なされますので、この点もご注意下さい。
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