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特別受益にあたりますか?【Q&A №599】

2018/02/08


【質問の要旨】

祖父からの生前贈与を母の遺産分割時に証明する必要があるのか?

記載内容  祖父から 生前贈与

【ご質問内容】

 昨年母が亡くなり相続が開始致しました。
 父は既に他界しております。
 私は25年前父方の祖父から1200万円の生前贈与を受けました。両親も承知のことです。
 その後一人息子だった父が祖父から相続を受け他界、母がまた全てを相続し昨年他界致しました。
 現在兄姉私の3人が相続人です。遺産分割の話し合いの際弁護士をつけた姉は1200万円は特別受益だと主張、違うのであれば祖父から受けた生前贈与を証明せよと言われておりますが25年前のことですので証明できずにおります。
 調停員からは裁判になる可能性が高いといわれました。
 途方に暮れております。


(ゆり)



 ※敬称略とさせていただきます

【一般に祖父からの贈与は無関係】
 今回の遺産分割は母の遺産です。
 そのため、特別受益で検討すべきなのはあくまで「母からの生前贈与の有無」に限定されます。
 もし父や祖父からの生前贈与があったとしても特別受益にはあたりません。あなたとしては「祖父からの贈与の有無は本件に関係ない。」と回答すればされで済みます。

【例外的に特別受益とされる場合がある】
 ただ、事情によっては例外的に祖父からの贈与が実質的には母の贈与と同視できる場合があります。
 たとえば、親が娘の子(孫)に学費を贈与した場合、直接贈与を受けたのは孫(祖父から孫の口座に直接振り込み)であっても、本来は娘が負担するべき学費であることを考慮し、実質的には娘に対する贈与だと扱われることがあります。
 ご相談ではそのような例外的事情はなさそうですが、参考までに紹介しておきます。

【姉の側で立証する必要がある】
 他方で、あなたは姉の側から「祖父からの生前贈与を証明せよ」と言われているようですが、そのような照明をする必要はありません。
 母からの贈与であり、母の遺産の特別受益というのであれば、その証明は姉の側でするべきことであり、あなたが祖父からもらった証拠など示す必要はありません。
 
【調停は互譲で解決を図るもの】
 以上のとおり、あなたとしては、特別受益の証明は姉側でするべきであると述べるといいでしょう。
調停はあくまで話し合いですので、あなたがどれだけ正しい主張を述べても、姉が解決案を了解しなければ裁判になってしまうことはやむをえません。
 もし、あなたが裁判を望まないというあれば、どこかで妥協点を見つけるしかありません。
 その場合でも、あなたとしては、まず正しい言い分をしっかりと主張した上で、妥協できる点を探るという立場で対応されるといいでしょう。

(弁護士 北野英彦)
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://www.osawalaw.com/
 
14:37 生前贈与・特別受益 | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

20年前の土地売買と特別受益【Q&A №513】

2016/06/29



【質問の要旨】

祖父の土地を叔母たちが売買で手に入れたら、相続はないのか?

記載内容  売買 特別受益 

【ご質問内容】

私の母はわたしが5歳の時なくなりました。

それから30年後母かたの祖父が亡くなりわたしが代襲相続することになりましたが。

2人の叔母はすでに祖父の土地を売買で手にいれていて、土地の登記も済んでいました

日付を見ると20年前に土地は祖父から叔母たちのものになっています。

この場合わたしには土地の相続はもうないということでしょうか

よくわからないので、教えていただければありがたいです。

(たんぽぽ)







【不動産の移転が贈与でない限り、特別受益にならない】

お祖父さんの遺産が叔母さん2人の名義になっているようですが、それが贈与で移転されたものなら特別受益の問題になります。

しかし、売買で移転したのであれば、特別受益の問題は発生しません

ただ、当時の相場から見て、特別に安い金額で売買されたというのであれば、その相場価額との差額分が特別受益となる可能性はなくはありません。

しかし、特別安い金額であったという点は、あなたの方で証明する必要があります。

その証明ができないとすると、お祖父さんの土地は既に生前に叔母さんらに売却されており、その登記も完了している以上、この土地は遺産にはならないでしょう

(弁護士 大澤龍司)
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
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10:39 遺留分  | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

名義変更された預金は誰のものか。【Q&A №236】

2013/01/30
 遺産分割調停の中身
 両親とも他界、私には、精神疾患のある無職の兄が一人おります。
 ただ今、私と兄、それと4人の叔母で遺産分割調停をすすめております。
 父親死亡時に父名義の口座を兄に名義変更して数年が経ちます。
 内容は祖父名義の土地、建物、それと上記の兄名義の口座です。
 教えて頂きたいのは、兄名義の口座が遺産目録の中にあるのが、納得いかないのです。私はこれはもう遺産ではなく、兄の財産ではないかとおもいます。でも叔母たちは、亡くなった父の名義にしておけないから、私の兄の名義を借りているだけ、実質的にはこの家の共同財産だから、自分たちにも、相続する権利があると主張してきます。祖父の他界時であれば、兄名義の口座があっても叔母たちの主張が分からなくもないですが、名義はすでに、祖父から父へ父から兄へと変更され、数年が経っています。遺産目録に含まれますか
ご教示ください。

記載内容

遺産目録 他人名義の預金 預金名義の変更 

(こまったちゃん)





【名義ではなく、誰が預金をしたのかが重要】
 被相続人であったお祖父さんの預金口座がお父さんに名義変更され、その後、お兄さんに名義変更されたのだが、この預金は誰のものかという質問です。
 預金名義が最近では本人確認が厳しくなったため少なくなりましたが、従前にはご相談のような借名預金がよくあり、裁判で誰のものかが問題となりました。
 借名預金が誰のものかについてはいろんな考え方がありますが、一般的には、当該預金のお金を誰が預け入れたのかという基準で判断されます。
 もともとはお祖父さんが預金し、それをお父さん名義からお兄さん名義に変更された場合でも、もともとのお金をお祖父さんが預け入れたのであれば、それはお祖父さんの預金と理解し、お祖父さんの遺産とするべきでしょう。
 質問だけからは詳しい事情がわかりませんが、いずれにせよ、お父さんの預金であったものが、名義変更して数年経てば、お兄さんの預金に変わるということはありません。

【どうして名義変更したのか・・】
 預金名義がお祖父さんからお父さんに名義変更されたのはどうしてでしょうか?
 お祖父さんがお父さんに、その預金を生前贈与したと理解できる可能性があれば、特別受益の問題となります。
 特別受益については過去の回答を、ご参照ください( 参考カテゴリ:「特別受益」 )。
 
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
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16:02 遺産分割 | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

20年以上前の約束は有効か【Q&A №124】

2012/03/01



 私の父が祖父から譲り受けた土地(名義が父)に約30年前に家を建て、祖父母、父、母、私と弟で住んでいましたが、私と弟は後結婚して家を離れ、祖父母が亡くなり、そして昨年父が亡くなり母一人となりました。
 父が家を建てて数年後、祖父母が自分達の生活費が無くなり、父と叔父二人(父の弟)が月々同じ額を祖父母に渡すということを決めた時点で、「祖父母の死後にこの土地と家を売り、そのお金を父と二人の弟と三等分する。」という書き物に三人が署名しました。その後父が電話で二人の弟に「先に自分達の住むマンションを買ってから、その残りを三等分する。」ということを伝え、添え書きしてあるようです。
 祖父母が亡くなって約20年たった現在も実行に移されていません。(父は当時しぶしぶ署名しました。)
 しかし父が亡くなったのをきっかけに、他の皆が元気な間にそろそろこの土地と家の処分をという意見が親戚の間で出ていますが、当時父と叔父達が署名した書き物は有効なのでしょうか。(25年くらいたっています。) 父のお金で建てた家に祖父母も住んでいたのに、母は売却金の三分の一しかもらえないのでしょうか。
 母は死ぬまで家に残りたいのが本音です。不動産の安いこの頃、手に入る三分の一のお金では小さいマンションのも買えない状況です。
 親戚同士の話し合いでは解決しない状況です。どうぞよろしくお願い致します。


記載内容

  時効 期限 中断

(まり)


【約束の内容が問題となります】
 お父さんとその弟さんらの間での当初の約束(合意)内容は、「お父さん名義の土地建物を売って、代金を兄弟3人で分割しよう。ただし、それは祖父母が死亡してからだ。」というものだと思われます。
 この約束で、弟さんはあなたのお父さんに対して売却代金の3分の1ずつを支払えという権利を持つことになります。

【添え書きの効力】
 お父さんが電話で伝えた添え書きがあるようですが、この添え書きの有効性(効力)が問題となります。
 添え書きの内容について、弟さんらは同意したのでしょうか。
 もし、同意をしたのであれば、売却代金から、新たに買うマンションの代金を引いて、残った額を分けるということになります。
 しかし、それでは、弟さんの取り分がなくなる可能性がありますので、お父さんの電話だけで弟さんらが簡単に納得したとは考えにくいです。
 添え書きの内容や記載の仕方をみないとわかりませんが、お父さんと弟さんらが合意したとははっきりと記載されていなければ、添え書きの効力が認められない可能性があります。

【時効の主張ができるかもしれませんが、時効が中断して完成していないこともあります】
 「祖父母が死亡したら売る」という、いつ到来するかわからない期限が付いた約束のことを、「不確定期限付の約束」と言います。
 不確定期限付の約束の場合、その期限が来た(=祖父母が死亡した)時点から10年で、弟さんらの請求する権利は時効消滅します。
 今回の場合、祖父母が亡くなった時から約20年が過ぎているのですから、時効が完成している可能性があります。
 この場合、もはやお母様(厳密にはお父様の相続人全員)は、土地建物を売却する義務がなくなり、今後もそのまま住み続けることができると思われます。
 ただ、お父様やお母様(相続人)が、過去の弟(叔父)さんらとの話し合いの中で土地建物を売却する義務を認めるような言動をしていたのであれば、それ時点で、それまで進行していた時効期間が吹き飛んでしまうことがあります(時効の中断といいます)。
 もしそのような行動を取っておられないのであれば、早急に弁護士に依頼し、お母様を弟(叔父)さんらの矢面に立たせないよう配慮することが必要でしょう。

【早期に弁護士に依頼されることをお勧めします】
 時効で消滅したといっても、弟さんらは決して納得しないでしょう。
 専門的な法律論争が必要なケースであり、専門家である弁護士が必要です。
 弁護士に相談し、その弁護士が信頼できるのであれば、早期に事件を委任し、交渉してもらうのが望ましいでしょう。
 ※弁護士を探すなら・・日弁連 弁護士会の法律相談法テラス
大澤龍司法律事務所
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13:47 遺産分割 | コメント(1) | トラックバック(0) | 編集
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