FC2ブログ
"交換"を含む記事一覧
★マークは、重要またはアクセス数の多い記事です。
★★は特に重要な記事です。

 
 | HOME | 

被相続人の記帳本を交換 私はコピー相手方は原本でした。【Q&A №601】

2018/02/20


【質問の要旨】

被相続人の記帳本の原本を相手方に渡さなければならないか?

記載内容  証拠 交換 原本


【ご質問内容】

 証拠になりうる記帳本を、相続人が半分ずつ交換しました。こちらはコピー、相手は原本をもってきて交換したのですが、最初からお互い確認していなかったので、双方が原本、双方がコピーの交換とはいきませんでした。
 もし、こちらが原本を渡してしまえば、すでにコピーを渡してしまっているので、手元に何もなくなります。実は、相手にすごく不信感を抱いております。
 調停委員の方も、そこまでは確認してくださっていなかったので、慌てて相手方の代理人に聞いて下さったところ、「後日いついつまでに原本の日記を送って下さい」、と言われました。
 次回からは、遠いため電話の調停になる予定です。

 何もかもが初めてなので、宜しくお願いいたします。

(マロン)



 ※敬称略とさせていただきます

【本来は原本を交換する必要はない】
 調停で当事者双方が証拠を出し合うことはよくあります。
 その際、コピーを提出するのが原則であり、原本を交換しあうというのは(少なくとも弁護士がついている場合では)まれなケースです。
 もちろん、コピーが正しいかどうか疑問がある、あるいはコピーが不鮮明な場合などは、原本を提示(見せてもらう)ことでコピーに問題があるかどうかを確認します。

【今回の質問では原本を見せなければいけないか?】
 今回のケースでは、あなたは相手方から原本を預かったが、あなたの方はコピーを渡したということのようです。
 調停であれば調停委員がついているはずであり、コピーの交付をし、原本は確認するだけでよかったのではないかと思います。
 ただ、原本の分量が多量であり、その場では時間的に確認できないということで原本を渡すということになったのかもしれません。
 このように原本を交付する方法には疑問がありますが、この点はこれ以上深く触れないこととしましょう。
 さて、次回からは電話で調停ということになれば、相手方の弁護士としては、あなたからはコピーをもらっただけで原本を確認できなかったわけですので、原本確認の方法としてその送付を求めることはやむをえないことでしょう。
 あなたとしては自分は原本の交付を受けながら、自分の持っている分については、相手方に原本の確認をする機会を与えないということは不公平でしょう。
 そのため、あなたは、相手方代理人に原本を見せる必要があります。

【返還に不安があるのなら】
 もし、返還について不安があるのなら、遠方であってもあなたが相手方弁護士の事務所に行き、その弁護士が原本を確認できる機会を与える必要があります。
 もし、遠隔地でそのような訪問もできないというのなら、相手方弁護士に原本を送付するのはやむを得ないでしょう。
返還してくれるかどうか不安なら、相手方弁護士から原本を返還するという文書(返還期限も記載してもらうことも考えましょう)を取り付けることです。
 又、原本を送ればコピーがないということであれば、原本を送る前にコピーを取る手配をされるといいでしょう。

(弁護士 北野英彦)
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
12:01 その他 | コメント(1) | トラックバック(0) | 編集

再度の遺産分割協議と税金の扱い【Q&A №541】

2016/11/21



【質問の要旨】

遺産分割調停とは異なる遺産分割協議書の作成は可能か

記載内容 調停 異なる 協議書

【ご質問内容】
 【前提】
過去に遺産相続を調停で土地の遺産相続をしたのですが相続人の一人は金銭のみの相続で土地の遺産分割を受けていません。(相続の無い事証明も受領済み)

【現在の問題点】
複数人が数筆を同一持ち分で相続した為(未登記)持ち分に応じた土地の単独所有をしようとすると諸税、免許登録税等が過大になり、土地を相続しなかった相続人を除いて新たに遺産分割協議書を作成して登記した場合、トラブルになる可能性は有りますか?
(NORURU)






【調停で成立すると権利関係は調停内容どおりに変わっている】

遺産分割の調停が成立した場合、権利関係はその調停調書のとおりに変更されます。

そのため、その調書に基づく不動産を取得した人は単独でその登記をすることができます。

又、代償金の支払を受けるとされた人はその金銭を請求できますし、もし、支払いがないのであれば代償金の支払いを求める強制執行ができます。


【調停成立後の「遺産分割協議」の扱い】

調停成立後に、法定相続人間の合意で異なる内容の「遺産分割協議」ができるかについては疑問があります。

相続人間で一旦、遺産分割協議が成立した後、その合意を解除し、新たな遺産分割協議をすることは可能であるとの判例があります(最判平成2年9月27日。判タ754号137頁)が、裁判所が関与する調停と当事者間での遺産分割協議とを同列に扱うことができるのかどうかという議論があります

もし、同列に扱えないのであれば、調停が成立後に、それと異なる内容の分割協議書を作っても、それは遺産分割協議ではなく、遺産分割とは関係のない財産交換あるいは譲渡契約となり、不動産譲渡益課税をされるということになります


【リスクは税務面にある】

遺産分割により不動産が法定相続人の一部に相続され、残りの人が代償金をもらった場合、それは遺産分割の仕方の問題であり、《代償金を受け取ることについては》不動産の譲渡益課税のような税務上の問題も発生しません。

しかし、遺産分割調停後に、それと異なる不動産の分け方をした場合、それを税務署が把握した場合、調停と異なる部分は、遺産分割とは関係のない不動産の譲渡であると理解され、贈与税や不動産譲渡益課税をされる可能性があります。

今回の質問のように、調停により共有になった物件を単独所有にする場合、無償であれば調停での共有者から単独所有者への
持ち分の贈与となり、単独所有者に対して贈与税が課税されます。

又、お金を支払うのであれば、調停による共有者がその持ち分を単独所有者に売却したとして、共有者に譲渡益課税がされることになります。

ただ、現在、未登記ということであれば、税務署としてはあらたに単独登記される内容しか知ることができないため、調停後に不動産が更に移動したことによる課税のしようがありません。

しかし、それは税務署に知られなかったから課税されなかったというだけの話です。

以上のようなリスクを了解された上で、法定相続人の間で協議されるといいでしょう。

(弁護士 大澤龍司)

大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
17:10 遺産分割のトラブル | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

亡父の家の鍵は返すべきものなのか【Q&A №438】

2015/03/25



 3人兄弟です。

 私は末弟です。

 死後、遺産である家のカギ、について質問します。

 親から3人とも、緊急用に親の家のカギを預かっていました。

 分割協議の結果長男が家を相続します。

 長男からカギを返せ、返さなければ被害届を出す、と言われています。

 私の子供は(被相続人からみて孫)祖父っ子であった為、又、私が、当然長男はカギを交換すると勝手に思っていたため、子供に、祖父の思い出としてカギを渡してしまっています。

 カギは、もとは父の所有物なので遺品なのか、であれば私にも1本貰える権利があるのか、或は、カギは家の付属物で、家を相続した長男のものになるのか、教えて頂きたいです。

 分割協議に異論はありません。

 よろしくお願いいたします。


記載内容   

  カギ 実家 

(きんつば)





【鍵は遺産です】

 もともとお父さんから鍵をあなたが緊急用として預かったということですので、鍵の所有権はお父さんにあり、鍵は遺産の一部になります。

 あなたは緊急の場合に家に立ち入るための目的で、所有者であるお父さんから鍵を預かったということになります。




【鍵の返還義務があるか】

 鍵が遺産であるとするとその相続が問題になります。

 遺産分割協議書に鍵をどのように相続するかが記載されているのであれば、その内容に従って、鍵が相続されます。

 しかし、鍵の相続について、特別に記載しているような遺産分割協議書はまずないでしょう。

 次に、鍵も動産ですので、遺産分割協議書に動産に関する条項があれば、そのとおりの扱いになると考える余地がありそうです。

 しかし、私としては家屋を単独取得した人がおれば、その人が鍵の返還を受けることができると考えるべきだと思います。

 鍵は、家の使用に伴う必要不可欠なものであり、家を取得しなかった者が所持し続ける必要性はないでしょう。

 緊急用に預かったようですが、お父さんが死亡している以上、預かった目的は消滅していますので、その点からも返還をするべきものでしょう。

 鍵自体が経済的な価値があるような場合(例えばダイヤモンドをちりばめたようなもの)は別として、鍵自体の経済的は価値はほとんどないのが通常であることを考えれば、やはり家の所有者が返還をうけるべきだという結論になります。



【鍵と形見、被害届について】

 長男さんは鍵を返さなければ被害届を出すと言われているということですが、警察がこのような問題を取り上げるということはないでしょう。

 お孫さんがお祖父さんである被相続人の形見として持っているということも記載されていますが、形見としては他の物を与え、鍵は家の単独所有者である長男さんに返還するのが望ましいと考えますが、いかがでしょうか。

大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
13:08 相続財産 | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

借地上にあった父の家の使用料【Q&A №285】

2013/06/19
 30年前に父が亡くなりましたが、兄妹の間で遺産(家、借地権)分割の手続きをせずに放置してきました。
 約10年前に地主の希望で家を壊し、その場所にマンションを建て、借地権と交換に1フロアを与えられました。
 そのマンションはどういう理由か兄の名義になっていて、兄夫婦は10年間住み続けています。
 私は別居で何の利益も得ていません。
 近々、遺産分割の協議を予定していますが、仮にそのマンションを兄妹で50%ずつ共有名義に変更できた場合、過去にさかのぼって、兄夫婦から、過去10年間住み続けた費用に相当する金額をもらう権利があるでしょうか。
 よろしくお願い申し上げます。

記載内容

借地 使用貸借


(nob)


【自分の家に住んでいるので、賃料相当分の請求はむずかしい】
 お兄さんの住んでいるマンションの1フロアは、遺産そのものではありません。
 お兄さんが、家主からマンションの1フロアをもらって、自分の単独所有名義にしているのですから、お兄さんとしては自分の家に居住していることになり、そこに居住することでは、なんらあなたの権利を侵害しているわけではありません。
 従って、お兄さんがマンションの1フロアをもらった後の過去10年間の賃料に相当する分をお兄さんに請求することはむずかしいでしょう。

【借地権を消滅させられたことの損害請求は可能】
 問題は、お兄さんがマンションの1フロアをもらうときに、あなたの借地権を消滅させたことです。
 お父さんが死亡した時点では借地権とその上の家はあったのですから、あなたも法定相続分に応じて、その借地権及びその上の家を相続しています。
 それなのに、お兄さんは、地主の希望で家を壊して借地権を消滅させました。
 この借地権等を消滅させることについては、共同相続人であるあなたの了解が必要です。
 あなたの意向を聞き、借地権についてのあなたの相続分を尊重するべきでした。
 それをせずに、借地権を消滅させ、マンションの1フロアをもらったという点で、お兄さんの行動はあなたの権利(相続分に応じた借地権及び家の持分)を侵害しており、権利侵害行為ということができます。
 あなたとしては、お兄さんに対して、あなたが相続した限度での借地権等を侵害されたとして、その損害(金銭請求)を主張することができます。

【金銭賠償が原則だが、交渉であるので・・】
 マンションの1フロアの半分をもらうことをお考えのようです。
 あなたの相続した借地権等を消滅させられたことによる損害は、本来は金銭で賠償されるべきものです。
 ただ交渉ごとですので、あなたとしては、その金銭賠償の価額がマンションのワンフロアの2分の1に相当すると理解して、1フロアの2分の1の所有権移転を請求することも可能ですし、もちろん、損害賠償請求として金銭で請求することも可能です。
 相手方の出方に応じて、どちらかの方法を選択するといいでしょう。

 あとはお兄さんとの人間関係にもよるでしょうが、前記のような話をお兄さんと交渉しつつ、本来ならお父さんの家(とそれに代わるマンション)の利用権について交渉されるのがよいでしょう。
 また、ご質問からは明らかではありませんが、マンションのフロアを地主さんからもらうまで、お父さんの建物は誰が住んでいたのでしょうか?
 もし、お父さんの生前からお兄さんが住んでいて、その流れのままお兄さんが住み続けていたということであれば、お父さんとお兄さんの間には、無料で住み続けることができることの合意(=使用貸借契約と言います)が成立していた可能性があります。
 このような使用貸借契約が成立していた場合には、お父さんが亡くなった後も、遺産分割協議が成立するまではお兄さんが引き続き無償で使用することができるというのが裁判所の扱いです。
 あとは、お兄さんのほうから、「使用利益を請求するなら固定資産税も半分負担するように」との反論が返ってくるでしょうが、使用利益に比べればそれほど高いものではないでしょう。


大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
11:58 生前贈与・特別受益 | コメント(1) | トラックバック(0) | 編集

遺産分割協議した内容を変更できるか【Q&A №217】

2012/12/17
 対象物件の交換は?
 1,遺産分割完了5年後に対象物件の交換は可能ですか。
   (登記所の名義変更はしていない。)

記載内容

交換 変更 相続税  
(nekotora)


【合意による変更は可能だが、全員の同意が必要】
 遺産分割協議も、通常の契約と同様に、当事者が合意すれば内容を変更することが可能です。
 ただし、遺産分割は、全相続人による意思表示の合致に基づく一種の約束です。そのため、通常の交換契約とは異なり、相続人が3人いれば3人全員の合意がなければ協議内容を変更することができませんので、この点はご注意ください。

【登記未完了の場合】
 今回の質問では、遺産分割が5年も前に完了しているとのことですが、登記が完了していないのであれば、他の相続人全員の同意を得て、不動産についての分割協議をやり直し、その新しい協議書に基づき、登記名義を移転して、交換の目的を達成するといいでしょう。


大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
16:04 遺産分割のトラブル | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

遺言と寄与分はどちらが優先されるのか【Q&A №125】

2012/03/05



 先日父が他界。父には子供がABCD(母は他界)と4人。
 10年前に「Bにすべてやる」という公正証書をBが作成。20年前にAと父で遺留分等を検討した公正証書がありましたがそれは無効という記述までありました。
 Bは父を取込、数年前から施設に預け(父の家賃収入で賄える範囲=Bは金銭的・体力的に世話はしていない)、「Aを信用するな!」等と言う張り紙を部屋に貼っていました。
 今回父が他界し、Dが「亡き母が自分名義の通帳があると言っていた」と思い出し、銀行に口座の確認をした所、昨年、全額預金引き出しされていました。
 また、父の家の玄関の鍵を勝手に交換し、Aだけが番号を知っており鍵も持っていた金庫をガスバーナーでこじ開けています。
 これらの行為は「全てBに」という公正証書があればやっても良いのでしょうか?何か法的に訴えることは可能ですか?
 というのは、寄与分(父の投機失敗により多額の借金を清算するためA名義の土地を売った)の証明がその金庫に入っていたはずなのですが、Bがこじ開けているため、証明不可能になってしまい、Aが40年以上住んでいる土地をBが相続すると言っているのです。困り果てています。ちなみにAは生活に困窮・Bはかなり裕福です。


記載内容

二つの遺言書 遺留分 寄与分

(絶望)


 「10年前に『Bにすべてやる』という公正証書をBが作成。」とありますが、これはお父様の公正証書遺言のことだと思いますので、その前提で回答します。

【お母さんの預金について】
《誰の財産か?》
 まず、お母さんが作成したDさん名義の預金通帳があったようですが、もし、お母様が自分の財産で蓄えていたのなら、その預金はDさんのものではなく、お母さんのものです。
《生前に引き出されたのか?それとも死後か?》
 お母さんの財産である場合には、お母さんの生前に引きだされたものか、それとも死後に引き出されたものかが問題となります。
《生前の引出なら》
 預金がお母さんに生前に引き出されたものであれば、その引出を誰がしたのか、お母さんがしたのならその引き出した金はどこに行ったのか?もし、お母さんの意志で特定の人に渡したのであれば特別受益の問題がでてきます。
《死後の引出なら》
 おそらく質問では、死後の引出を問題としているのでしょう。
 この場合には、お母さんの遺言書がないなら、各相続人が法定相続分に応じて取得しますので、仮にBさんが勝手に引き出したというのなら、他の相続人はBさんに対し、それぞれの相続分に該当する金額の返還を要求できます。

【2通の遺言書がある場合】
2通の遺言書がある場合、後に作成された分が有効になります。
なお、お父さんは遺言作成するときに、Bさんからいろいろ言われていた可能性が高いでしょうが、最終的にお父様が自分の意思で、『Bにすべてやる』と決めたのであれば、遺言は有効です。
また、Bさんが金庫などを壊したということですが、自分が取得した財産の処分は自由ですので、その点についていえばBさんに違法な点はありません。

【遺贈は寄与分に優先する】
 遺言(遺贈)は寄与分に優先します。
 遺言で『Bにすべてやる』というのが有効であれば、寄与分の問題は発生せず、遺産はすべてBさんに行きます。

【寄与分か貸付か?】
 ただ、Aさんがした行為が贈与《寄与分》ではなく、《貸付》であった場合には、Aさんはお父さんに対して返還請求ができます。本件ではお父さんが死亡していますが、その遺産を取得したBさんに対して、その貸金債権を請求することができます。

【遺留分減殺請求ができる】
 Bさんが遺言書でお父さんのすべての遺産を取得する場合には、他の相続人は8分の1の限度で遺留分減殺請求ができます。
 但し、その請求できる期間は、原則としてお父様が亡くなられてから1年間ですので、早期に弁護士と相談し、しかるべき手を打つべきでしょう。

大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
18:19 相続と借金 | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

遺産分割で約束したお金がもらえないことはあるのか【Q&A №91】

2011/09/26

 亡くなった母方の祖父の遺産の件で相談したいことがあります。
 アパート経営していた不動産を登記を変更し解体し売却するのだそうです。

 母方は兄弟が5人いてわたしは1/10の権利があり、他の兄弟の方もおおむね認めていると代理人の方から連絡がありました。

 それでみんなで集まり遺産分割協議書にハンコを押してほしいと言われたのですが、市の法律相談でハンコを押す際には全て終わってる状態まで待ってお金と交換で押した方がいいと言われました。

 遺産分割協議書に1/10と記載があっても不動産が売却したらお金が振り込まれないなどトラブルはあるのでしょうか?
 一応、代理人の方に皆さんで集まった日にお金はもらえるのでしょうか?と聞いたところ、その日は登記の書き換えだけで不動産物件の代金は後日、不動産屋から振込と言われました。

 できればその日に欲しいといったところ物件を業者で安く売るということでよろしいですか?とすごく怒り口調で言われてしまい困ってます。
よろしくお願いします。


記載内容

  遺産分割 登記 弁護士 
(まめすけ)


 【何の必要があって、登記名義を変更をしなければならないのか?】
 登記名義を変更するという流れで話が進んでいるようです。
 しかし、どうして登記名義を移転する必要があるのでしょうか。
 アパートの解体をするのであれば、相続人の全員の同意を得て、解体業者に依頼するだけの話であり、登記名義を移転する必要はありません。
 登記名義を移転しないと、物件を業者に安く売ることになるというのも理解しにくい話です。アパートには居住者がいて、出てもらう必要があるという場合もありますが、それは登記名義とは関係のない話です。
 結局、登記名義を変更する理由が明らかではなく、質問の限度では、登記変更に応じる必要はないと思います。

【なぜ、売却費用が安くなるのか?】
 解体して更地にしない場合、業者しか買わないから、値段が下がるということかもしれません。それなら、解体をすればいいだけの話です。
 相続人全員がお金を出し合うか、特定の相続人にお金を立て替えてもらうかという、解体専門業者に支払う解体費用の工面の問題がありますが、登記移転の問題ではありません。
 又、共有だから売却額が下がる、あるいは業者にしか売れないということもありません。
 なお、相続人全員の意思を尊重していては、時間がかかり、その間、価額が下がるということも考えられなくもありませんが、しかし、相続人が多数いる場合には、その各相続人の意向を尊重するべきであって、ある特定の相続人が独断で売却先や値段を決定すること自体が問題でしょう。

【分割協議書の記載について】
 「遺産分割協議書に1/10と記載があっても不動産が売却したらお金が振り込まれないなどトラブルはあるのでしょうか?」という質問ですが、弁護士的な発想からいえば、質問のケースでは、そのようなリスクもあると言わざるをえません。
 分割協議書に売却代金を間違いなく支払うと記載してもらっても、それで売却代金の10分の1が間違いなくもらえるわけではありませんし、そもそも売却値段が適正であるかどうかも確認できないでしょう。
 相続人の一部に名義を移転するのであれば、その登記移転の段階で、金銭をもらう(登記移転書類と引き換えに金銭をもらう)べきだということです。
 質問の中で登場する《代理人》というのが一体、どういう地位や立場にある人かわかりませんが、もしあなたがその《代理人》《対等に》交渉できないというのであれば、弁護士に依頼することも視野に入れるべきでしょう(弁護士に相談あるいは依頼するなら・・法テラス滋賀弁護士会に連絡されるといいでしょう)。
 間違いなくもらいたいのであれば、登記移転と引き換えにするしかない、遺産分割協議書の書き方の問題ではないということをご理解ください。
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
13:39 遺産分割のトラブル | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

★兄弟に内緒で作られた母の公正証書遺言【Q&A №76】

2011/06/16

 32年前に父が亡くなり、その時相続した土地がありました。
 2年前「息子が家を建てることになり私の土地が必要なので、母の名義にして欲しい」と兄が言ってきました。他の土地と交換ならと言うことで承諾しました。
 その後何も連絡無いまま突然書類が送られてきました。土地交換のための書類でした。書類は譲渡になっていました。何もわからず印を押し、手続きは完了しました。(22年6月完了)
 半年後の23年1月に母が亡くなりました。兄が公証役場で作られた遺言書を出してきました。兄弟3人誰も知りませんでした。交換された土地は、私に相続させるとされた土地の一部だったのです。
*相続させる土地243㎡  交換された土地143㎡ 残124㎡

 兄は知っててこうしたのです。返せ、違う土地でも返せ、と詰め寄っても母に言われた、知らない、のことばしか返ってきません。取られてしまいました。交換時の書類の母の署名は兄の字でした。無効にならないか2人の弁護士さんに相談しましたが、書類上は完璧です、と言われました。

 どうしても納得できません。土地が無理ならせめて損害賠償請求を裁判所にしたいのです。遺言書により兄は全部の土地の70%を相続しました。
宜しくお願い致します。


記載内容

  公正証書遺言 意思能力 遺留分減殺請求 
(ラブパピ)


【本当にひどい仕打ちです】
 質問から見ると、大変、ひどい仕打ちです。
 交換がなければ、あなたはお父さんから相続した土地を所有し、お母さんから土地を相続でき、双方の土地を所有できたはずだったはずだったのですから。

【損害賠償はむずかしいかも】
 お兄さんに対する損害賠償を考えておられますが、お兄さんとしては「お母さんが自分の意思で交換をした」ということを言うでしょう。
 不法行為の証明はあなたがしなければなりません。
 亡くなっているお母さんに証言してもらうこともできませんので、不法行為の証明は困難なことが多いです。

【他に考えられる対抗策はないのか】
 お兄さんに対する対抗策として考えられるのは次の3つです。

①交換契約の無効は主張できないか。
 お母さんの署名がなく、しかも手続後、半年でお母さんがなくなったのですから、ひょっとすると、交換した時点では、お母さんに意思能力がなかったという可能性はないでしょうか?
 もし、そうであれば、交換はお母さんの意思に基づかないとして、無効を主張することも可能かもしれません。
 お母さんが入院されていたのであれば、是非、カルテや看護日誌を取り寄せし、その内容を確認されることをお勧めします。

②遺言の無効は主張できないか。
 遺言がいつ、作成されたのかは不明ですが、もしかすると、その作成時点でお母さんの意思(遺言)能力がなかったという可能性はありませんか?
 公証人が遺言書作成時にお母さんの意思能力を(ある程度は)確認しますので、可能性は低いかもしれませんが、念のためにカルテ等の確認が必要です。

③遺留分減殺請求はできないか?
 念のため、遺留分減殺請求も検討されるとよいでしょう。
 おそらく他の弁護士からも助言があったとは思いますが、遺産の土地の70%をお兄さんが取得したというのなら、あなたの遺留分が侵害されている可能性もあります。ただし、ほかのご兄弟がいらっしゃることや、土地以外の遺産分配の仕方などにより、結果として遺留分侵害がなかったと判断される可能性もあります。念のため、ご検討下さい。
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
18:12 相続と借金 | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集

相続した土地の価格が下落したら【Q&A №27】

2010/03/31

 2年半前に父が他界、遺言書は存在したが、遺産の土地、借金の相続でもめ、不本意ながら他相続人(母、兄、姉)の強い要望で、遺産分割協議書に合意、遺言書とは全く違う土地及び借金も相続した。
(本来私が相続すべき土地は収入も多く、母、兄夫婦の生活費、借金返済に充当、他借金の担保等の理由で代替土地を渡された。)
相続時土地に関し下記の説明でした。
①公道に面してない土地が、隣接の土地所有者と土地交換約束が交わされて公道に面する土地として登記可能。
②資産価値あり(約¥2000万程度)
③5年の駐車場契約収入あり。10年以上契約可。

 昨年、経済悪化で駐車場契約が解約、収入無くなり、負債が返済不可となり滞納の状態。
土地処分の為、相続した土地の隣接所有者に土地換えの相談をし登記を進め様としたが、『買うなら駐車場契約付きの条件で800万』『土地換えの件は直ぐできない。』。話が全く違い騙されたとしか思えない。
 また、母、兄、姉は父の他界直後直ぐに父名義銀行口座より預金を別の口座に移動させていた模様で、その件は私には言わず、『現預金はわずかしない』と数万円の通帳を数冊見せて来た次第です。
A)このような状況の場合、遺産分割協議書を無効にすることはできるのでしょうか?
B)既に支払っている相続税、固定資産税などは戻ってくるのでしょうか?


記載内容

  錯誤無効 遺産隠し 固定資産税 
(ラルフ)


【土地の分割について】
 遺産分割協議でも、詐欺による取消や錯誤による無効を主張することは可能です。
 しかし、本件のケースでこのような主張できるかどうかが問題です。
 質問では、土地については「昨年、経済悪化で駐車場契約が解約」されたと記載されていますが、その結果、売却額が800万円と低額になったのか、又、そのために土地交換の話もすぐにはしてもらえなかったのかがはっきりしません。
 分割協議後に発生した事情のために、他の相続人も予想できなかったということであれば、彼らが騙したというのは難しいように思われ、この点からは遺産分割を無効とはできないことになります。
 しかし、わかっていて騙していたとすれば、その嘘の内容次第では錯誤や詐欺の主張ができる場合もありえます。

【預金の引き出しについて】
 預金については、引き出した預金額が多額であり、そのような引き出しがあったことを知っていたら、このような遺産分割は行わなかったといえるような場合は、分割協議全体を無効と考える余地があります。
 しかし、その場合でも、協議全部を無効とはせずに、引き出された預金を改めて分割しなおすことで、相続人間の公平を保てるという場合には、引き出し預金の再分割という方法で処理することになりそうです。
 そして、預金を引き出した他の相続人に対して、不当に引き出したものだとして、引き出し分のうち、あなたの法定相続分に相当する額を返還請求することも可能でしょう。

【税金の返還について】
 あなたが支払った相続税は、税務署が定めた一定の計算方法により算定されたものです。
土地の価額は、税務署の定めた相続年度の路線価に基づいて算定されており、不動産が現実にいくらで売れるかということとまったく関係がありません。
 したがって、土地の価額が800万円に下がったからといって、相続税が返還されることはありません。
 また、固定資産税も各市町村が定める固定資産評価額に基づいて算定されますので、現実の売却価格が低かったからといっても、返還されることはありません。

☆ワンポイントアドバイス☆
 遺産分割が無効かどうかという点は、さらに詳細な事実関係を確認しなければ判断できません。
できれば弁護士との面談の法律相談により、土地についてどの点が騙されたと思うのか、又、預金はいつ引き出されたのか、その金額はいくらなのかなどの具体的な事実を説明し、その事実を知ってもらった上でのアドバイスを受けられた方がよいでしょう。
大澤龍司法律事務所
電話番号    06-6361-6017
ホームページ  http://osawalaw.com/
 
13:07 遺産分割のトラブル | コメント(0) | トラックバック(0) | 編集
 | HOME | 

FC2 Management